高知の朝は、ただの朝じゃない。高知城のふもと、追手筋(おうてすじ)に毎週日曜だけ現れる“街ごと市場”
──それが「日曜市」。約1kmにわたって400以上の店が並び、地元の野菜や惣菜、雑貨、そして高知らしいグルメがずらりと並ぶこの空間は、まさに“地元の暮らしを味わう場所”。
今回は、そんな日曜市で出会える「ちょっと珍しい」地元料理や食材を厳選してご紹介。観光名所としてだけでなく、食の冒険地としての魅力をお届けします。
田舎寿司──魚じゃない寿司、知ってますか?
高知の山間部で生まれた「田舎寿司」は、魚の代わりに野菜や山菜をネタにした、ちょっと変わった寿司。ミョウガ、こんにゃく、りゅうきゅう(ハスイモの茎)など、地元ならではの食材が使われています。
酢飯には柚子酢が使われていて、さっぱりとした口当たり。見た目もカラフルで、朝の胃にもやさしい一品です。日曜市では複数の店が販売しているので、食べ比べもおすすめ。
いも天──甘くてホクホク、朝のおやつにぴったり
高知の食べ歩きグルメの定番「いも天」。その場で揚げたアツアツのサツマイモ天ぷらは、甘めの衣とホクホクの芋が絶妙にマッチ。朝市の散策中、小腹が空いたらまずこれ。
日曜市の他にも木曜市などで出店している人気店があり、行列ができることも。冷めても美味しいので、持ち帰って宿でのおやつにも◎。
アイスクリン──シャリシャリ食感の高知名物
アイスクリームじゃなくて「アイスクリン」。高知では昔から親しまれているシャリシャリ系の氷菓で、やさしい甘さと軽い口当たりが特徴です。
日曜市では、パラソル付きの屋台で販売されていることが多く、見かけたらぜひ立ち寄ってみて。暑い日の朝市散策にぴったりの清涼スイーツです。
どろめ──鮮度命の生シラス
「どろめ」は、イワシの稚魚を生で食べる高知の珍味。ポン酢や酢味噌でいただくのが定番で、鮮度が命。日曜市では、朝採れのどろめが並ぶこともあり、運が良ければ出会える一品です。
見た目はちょっと勇気がいるかもしれませんが、食べてみるとクセがなく、さっぱりとした味わい。地酒との相性も抜群で、昼飲み派にもおすすめ。
チャンバラ貝──高知の屋台でも人気の小さな貝
「チャンバラ貝」は、マガキガイという巻貝の一種。刀のような形が名前の由来で、甘辛く煮付けて食べるのが高知流。日曜市では、パック入りで販売されていることが多く、爪楊枝でくるっと身を取り出すのが楽しい。
見た目は地味ですが、味はしっかり。おつまみにも、おかずにもなる万能選手です。
日曜市の楽しみ方──歩いて、話して、味わう
日曜市は、ただ買い物するだけじゃない。お店の人との会話、他の客とのちょっとした交流、そして土佐弁が飛び交う空気感──それらすべてが“高知の朝”を形作っています。
おすすめの時間帯は午前中。人気商品は昼前に売り切れることもあるので、早めの訪問が吉。マイバッグを持って、気になるものを見つけたら、まずは話しかけてみましょう。「これ、どうやって食べるが?」と聞けば、地元の食べ方を教えてくれるはず。
開催場所とアクセス
• 開催日:毎週日曜(1月1・2日、8月10〜12日を除く)
• 時間:6:00頃〜14:00頃(季節によって変動あり)
• 場所:高知市追手筋(高知城のふもと)
• アクセス:JR高知駅から徒歩約10分/とさでん交通「蓮池町通」電停すぐ
まとめ──朝市は“地元時間”に触れる場所
日曜市は、観光地でありながら、地元の暮らしが息づく場所。珍しい食材や料理に出会うだけでなく、人とのつながりや土地の空気を感じられるのが魅力です。
次の高知旅では、ぜひ早起きして日曜市へ。カツオだけじゃない、高知の“もうひとつの味”が、きっとあなたを待っています。

